大規模修繕工事成功のポイント
1. 管理組合内部の円滑な合意形成
居住者様へ大規模修繕工事に関わる情報の周知を徹底することや調査診断報告会、設計説明会、工事説明会を開催することで、直接居住者様への説明を行います。
2. 建物の維持保全について居住者の理解
建物の資産価値を守るため、維持保全、改良改善、バリューアップなど必要性を認識していただきます。
3. 計画から工事完了までのスケジュール管理
計画から工事完了まで、1年から2年の長い期間がかかります。三者が協力、承認されたスケジュールに従って、計画通り進めましょう。
4. 三者のコミュニケーション
管理組合、設計事務所、施工会社の三者が十分なコミュニケーションをとって進めることで、問題を解決していきましょう。
大規模修繕工事の特殊性とは?
大規模修繕工事は、新築工事と異なり住民が住みながら工事を行います。つまり、日常生活の場が工事の現場となり、そのためにバルコニー・共用廊下・階段の使用についても制限をうけることがあります。すべては建物の維持保全のためですが、日常の生活への影響を出来るだけ最小限に抑えて工事を進めたいものです。
そのために、改修設計の段階では材料や工法の選定に配慮し、工事の段階では監理者が工程や品質の管理と同様に施工者に対し工事の情報について、居住者様へ十分周知するよう徹底いたします。
工事中の防犯対策
工事足場が掛かると不審者が足場を使用してバルコニーから住戸への侵入が危惧されます。これについては、まず各住戸で自己防衛をしていただくことが基本となります。
最近では、作業時間外や関係者以外の者が足場に上るとセンサーによりキャッチし事務所や警備会社へ通報するなどのシステムも用意されており、別途防犯の設備を提案することもできるようになりました。