工事完了後、整理段階における管理組合の活動内容の段階を整理すると下図の通りです。整理の段階では、竣工時に施工者から引渡しを受ける書類の確認と保管、その後の保証に関わるアフター点検の詳細について、管理組合内部の引き継ぎなどが重要です。その後の継続的な計画修繕に備えるための組織とルール作りを行います。
整理段階における活動内容
工事引渡し書類の整理・保管
施工者からの引渡し書類、監理者からの業務完了書類等、管理組合内の記録と併せ整理保管する。
修繕委員の引継ぎ
今後、継続的な計画修繕を実施するための組織作りと、委員への引き継ぎを行う。
工事の結果の整理・保管
大規模修繕工事が終わり、引き渡しを受けたからといって、分譲マンションの計画修繕が全て完了したわけではありません。一定年が経つと再び修繕工事が必要となるので、今回の工事に関わる書類や記録は、次回の計画修繕のための貴重な資料となります。
これらの書類と共に、検討過程での総会の議決書や、仕様書及び契約書は、大切に保管しておくことが大切です。
また、修繕工事の結果報告と会計報告のために総会を開催し(定例総会を待たずに臨時総会として開催することが考えられます。)、承認を得ると共に、長期修繕計画と修繕積立金の見直しの取り組みを始めることも必要です。