恐るべし自然の猛威

今年は、3月11日以降、自然の猛威が次々と日本列島に襲い掛かかってきています。最近では、紀伊半島を中心とした大雨や愛知岐阜へ台風による大雨など各地で甚大な被害が発生しています。ニュースの映像でも、無残に流れていく家屋や車の様子が放映され、本当に人間の無力さを感じぜずにはいられません。

建築を専門としている設計事務所としては、建物そのものの耐震性や安全性を語る前に、人が住むために安全な土地とは何かを伝えることも重要なことです。

①まずは地盤が良いこと、埋め立て地などは液状化で大変なことになりました。がけ崩れの危険性のある土地も要注意です。

②次は、水害に強いかということ、川のそばや低地など大雨であふれたら大変なことになります。

③それから、住宅など建物の密集地は火災などが発生すれば延焼の恐れが高くなります。

④危険な施設が近隣にないこと、たとえばガスタンクや化学工場、LPGガスボンベの保管スペース、ガソリンスタンドなど地震や火災で危険であることは誰もが想像できます。

このように挙げていくと、本当に安全な土地なんてそうあるわけではないのかなと思います。だとすれば、今一度自分の住む家、土地についての弱点を考えて、ささやかでも対策を立て実行することが、今必要とされているのでしょう。