バルコニー問題-②

『隣のバルコニーは植栽がいっぱい置いてあって、その泥が排水側溝から自宅のバルコニーの排水側溝に流れてくるから、もう大変なのよ!!』

劣化調査前に行うアンケート調査において、よく書かれているによる苦情の一つです。バルコニーの雨水処理として縦樋が設置されていますが、平面計画上、その樋が有る住宅の問題点です。(無い住宅は、それを隣に流すだけ・・・)バルコニー(共用部分)の使用条件は、各マンションの管理規約によっても異なりますが、基本的には私物を置くことは禁止事項となっていると思います。特にバルコニー内に置かれている植木に関しては、共用部分の維持保全工事の作業を行うに際しても障害になる事から、その対応については工事時でも苦労しているひとつとなっています。

広大な再開発による共同住宅においては、工事時にその植木を仮移動する場所は確保出来ますが、都市型のマンションにおいては、その場所を設定するは困難なケースがほとんどです。では、一体どうしたらいいのか・・という事を考えてみました。
※置いてもいいという前提です。

 ① 植栽は床に直に置かないで、パンみたいなものの中に入れる。(土の処理は自分で行う)

 ② 簡単に移動できるサイズの植木とする。(室内への取り込みも簡単に出来る)

 ③ 手摺に引っ掛ける際には、仕上げ材が傷つかない様に緩衝材を間に挟む。

 ④ 置かない!!(室内鑑賞用にて考える)

生活に緑があると心和むこともあります。ですが、日常の管理次第では、それが負担になったり、他の人への迷惑にもつながっていきます。共同で生活していると意識の中でどういった対応がいのかを是非管理組合の中で話し合っていってほしいと思います。(吉祥御庭番衆)